みちろう

ライトハウスのみちろうのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
4.2
現代で作った昔のモノクロ映画って感じの作風。狭い画角、濃いめのモノクロ映像、影と照明の使い方、その時代っぽい演出などの再現性が高くて、それを駆使しながら今風の不気味で不穏なホラーの雰囲気を出す古き良きと現代の作風の組み合わせがなかなか新鮮で面白い。個人的にベルイマン監督のペルソナからの影響を感じた。

ポツンとした孤島に男2人きりのシンプルなシチュエーションとは反対に夢か現実かわからない現象や二転三転する登場人物の発言、かもめ,灯台,人魚など色々と謎を残す内容は一発では理解できない。聖書、オカルト、疑心暗鬼に陥る精神的な恐怖とかが描かれてるとこは前作ウィッチと激似、てか単に舞台と設定を変えただけな気もしなくは無い。

とはいえとはいえ難解な分色々と考察するのが楽しそうだし映画のクオリティも高い。デフォー&パティンソンの演技も他作の面影を感じさせないくらいすごいから、オスカーとか賞を取ってなくても今後それなりに評価されていきそうな映画
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