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ライトハウスのdebbyのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.8
■アリアスターやデルトロなど変な監督が推してます。
はい、つまり本作は変な映画です。

■難解なのかただの狂気なのか分からないし、どこまでが現実かも分からない
汚く閉塞的で暗くて狂気的なんだけど、絵的には美しさも垣間見える作品でした。
こう書いてるとやっぱり奇妙で変な映画だなと。

■1:1.19というほぼ正方形の画面と白黒と狂気がうまいことマッチしてて、具合の悪い御伽話を観ているような、そんな感覚。
監督は意図的に窮屈感を与えるためにこのアスペクト比をチョイスしたとのこと。
なので、映画館みたいにガチ真っ暗にして閉塞感を楽しみたい映画です。

■個人的にセイレーンの姿がグロ美しくて造形的に好きでした。
ブォーンっていう船の汽笛?の音も印象的で、これも不安感があってよかったです。

■余談
・本作元ネタがあり、「スモールズ灯台の悲劇」という1801年に実際に起きた事件を題材にしているようです。
・時代設定にあわせて35mmモノクロフィルムで撮影、レンズも100年前のガチガチビンテージもので撮るこだわりっぷり。
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