FREDDY

バースデー狂騒曲/シャロン・ストーン 世界でいちばんのハッピーバースデイのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.4

このレビューはネタバレを含みます

大人になれない女性ファッションデザイナーの数年にわたる各誕生日を描いた、シャロン・ストーン主演のラブ・コメディ作品ということで。印象としては、セナを演じたシャロン・ストーンやセナの母親を演じたエレン・バースティンは魅力的でしたし、ダーラを演じたライザ・ラピラも目に残るほどで好印象。そして、それぞれが演じた登場人物らも個性があってどこか愛らしく、彼女らが織り成す掛け合いはユニークでしたし、本作は気軽に楽しめるラブ・コメディ映画であることに間違いはないのだが、率直に言ってしまえば、面白さは"それなり"といったところ。主人公の各年の誕生日に焦点を当て、トニー・ゴールドウィンが演じるアダムとの恋愛物語が展開していく構成は良いとは思うが、描かれているものはありきたりで真新しさはなく、物語の区切りが1年毎で、環境の変化はあるものの肝心の恋愛に大きな展開はない。なので観終わって思うことは、"誕生日に焦点を当てる意味があったのか"。出会いからハッピーエンドまでを紡ぐものは代わり映えのない再会やすれ違いなどド定番のものばかりで、他の恋愛映画が流動的に映し出す恋愛模様をわざわざぶつ切りにして描いているだけ。構成は違えど内容が同じなら「観る価値」というものを考えざるを得ないですね。本作は暇つぶし程度の視聴が好ましいかと。
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