真っ黒こげ太郎

カンフー・マフィアの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

カンフー・マフィア(2014年製作の映画)
3.8
本作で学べること:悪い人達の悪事を見たら、勇者を探したり、戦いを挑んだりする前に、見てみぬフリをせずすぐに警察に通報しよう!w


弱虫で映画オタクなボンクラギャングのファディル。
彼は相棒の投獄を理由に足を洗おうとするが、当然の如く許してもらえなかった。
ボスのシャークは自由と引き換えに故郷の村を支配してギャングに引き渡すことを要求してきた。
その村にはかつて3人の勇者が守っていたが、今ではゴロツキやギャングが町を牛耳っていた。当然ファディルにそんな世紀末な村を支配する度胸なんぞ持ってはいなかった。

故郷に戻ったファディルはそのまま隠れてバックレようとするが、初っ端から村のギャングに絡まれた挙句殺されそうになるが追いかけてきたギャングのボスが突然心臓麻痺で死亡!!(えぇ~!?w)
しかもそのままファディルはギャングのボスに祭り上げられてしまう!(えぇえ~!?w)
そのまま皆を優しいギャングにしようとするがそのまま掌を返されてしまう、だが飯屋の強いにーちゃんがと知り合ったり、謎武術の師範に助けてもらってたりして修行を開始したのだった。
そんな中、ギャング達は土地を獲るために本格的に地上げを始めるのだった…。



弱虫なギャングが真のヒーローになる姿を描く、マレーシア産のコメディアクション。

何とも怪しげな作品だが、あっちでは劇場公開され大ヒットしたらしい。w
後、今作の監督であるユソフ・シャーフィクさんは撮影当時、22歳だったそうです。
えーと、本作が2014年制作で、今が2019年だから…。
シャーフィクさんはオレの2つ年上ですね!wwww(だから何だwww)


お話は「ランゴ」や「シャーク・テイル」、「バグズ・ライフ」等で描かれている、「偽物のヒーローが真のヒーローになる」的なお話だが、これが色んな意味で凄まじい!
色々と既視感のあるジャケの時点で怪しいが、正直言って本作、色々とカオスすぎて先が読めなさすぎる!w

まず、最終的に村を救うのが、警察に通報した飯屋のおじさん!w
それでアッサリ村の物語が解決するんなら最初からそうしろよ!!!w
その後、飯屋のおじさんが勇気を出したおかげで村の人達が一念発起し、ギャングは壊滅。
もう飯屋のオッサンと村の人たちだけでよかったんじゃないかな。w

他にもクライマックスが色んな意味でカオスだったり、シリアスな格闘戦中に突如ダンス対決をしたりするのは序の口で、何故かトランスフォーマーのパチモンが出たり(本編に関係ない(!?))、何故かアイアンマンのパチモンが出たり(本編に関係ない(!?))、何故か出演を間違った同監督&主演映画の連中が出しゃばってきたりと、カオス極まりない展開が盛り沢山!!!!wwwwwww

その一方でアクションが正直ヘンテコな構成だったり、話が詰め込みすぎてゴチャゴチャしていたりと、正直映画単体としての出来は微妙だったりする。
しかし、ギャグやアクションが連続するので退屈はしないし、何よりボンクラ精神溢れる内容は微笑ましい。


色々とアレな映画には違いないが、珍作的な映画が観たい人は観てみてもええかもしれん。w少なくとも暇ぐらいは潰せるとは思う。


ちなみに、続編もあります。(ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?)