孤独な独居老人。それもすべて自分の蒔いた種。自業自得でしかなく、あまり感情移入できない。
クライマックスについては、完全に大人で親であるから見捨てなかった娘の寛大さに救われただけ、という感想です。
途中まではまだよかったんです。頑固ジジイだけど、隣に越してきた家族との交流をきっかけに優しさとかを取り戻していくのかな、と。
気付けば、自分の娘息子以上に、隣人に肩入れするのは異常性にしか捉えられず、事件が起こった後は何だか本当の家族の方がいたたまれなくて…
多分悪徳弁護士として相当名を馳せたであろうロレンツォは、家庭をも顧みず、そして不倫までしてしまう始末。家族から見放されるのも自業自得です。
この物語は寛大な娘さんの心と隣人ミケーラの最期の言葉に救われます。
きっと家族をもっと大事にしようというメッセージなのかな？ミケーラの「早く帰って、私にはファビオと子供たちがいるから」って言葉が痛い。
それとも人生はどんなに年取ってもやり直しがきくってことなのかな？なんだかよくわかりませんでした。
