非日常のリアルな描写。
終わりゆく平成の時代を代表する名優、大杉漣さんの遺作。『生』と『死』、人間が最も深く対峙するテーマに対して望まない死がカウントダウンされた死刑囚と向き合う『教誨師』という役柄を選んだことが重くまた深かったです。
老人の書いたメッセージも、そのとおりで。死刑ってどうなんだろうか、と久しぶりに考えさせられました。
人とつながるためには聖書にある言葉ではなく、最後は、「相手を思う気持ち」なのだと。
そして共にいる覚悟なのだと。
大杉漣さんの抑えた演技がそれを伝えてくれてました。