和桜

教誨師の和桜のレビュー・感想・評価

教誨師(2018年製作の映画)
3.1
6人の死刑囚と教誨師の対話。
死刑制度や法律へも切り込んだ同じ題名のノンフィクションが存在するだけに、制度的なものへの言及は殆ど無くかなり慎重な作品に見える。結果として死を通して生を描く的な話にも取れて、死刑囚を利用してるようで複雑な気分になる。
教誨師を牧師にしたのもテーマや役者に合っていたからという理由で、キリスト教的な見方もかなり甘い。というか完全に言葉遊びやファッションの域で、この設定はかなり酷いと思う。
ただテーマ自体はこれから増えて欲しいもので、プロデューサーである大杉漣さんが生み出した作品をもっと見たかった。遺作となってしまったことが本当に悔やまれる。
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