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劇場版パタリロ!のnekoのレビュー・感想・評価

劇場版パタリロ!(2018年製作の映画)
4.0
舞台パタリロ「霧のロンドン〜」まで鑑賞済みで、放置していた劇場版を期待せずに鑑賞しました。

舞台と違って良かったのは、「歌詞が出るところ」と「視覚的にバンコランのビームが見れたところ」くらいか?(笑)もうこれだけでいいよ(笑)
(他にもいいところあるよ)

個人的にイマイチだったと思うところは舞台よりメイクが下手。
特に佐奈ちゃんのマライヒは舞台の方がめっちゃ可愛いんだよ!劇場版も可愛くないとは言わないけど、ライティングとメイクが男っぽさ強調しちゃっててマライヒとしての魅力は半減しちゃってる。
佐奈ちゃんは舞台の方が演技に熱がこもってるし可愛いよ!

あとパタリロや玉ねぎたちの面白さは舞台の方が良かったかな。

バンコランの演技はどちらも良かったけどセクシーさは劇場版の方がパワーアップしてる気がする(笑)

原作のキャラクターに似ているか否かについてですが、舞台の方で原作者が原作に寄せないでほしい。自分なりのキャラクターにしてほしい。というようなことを言っているそうなので、劇場版も同じスタンスだと思う。なので、原作とキャラが違う!こんなの○○じゃない!とかいうのは違うのかなー?と思ってはいる。(私自身は原作キャラを研究して近づけてくれる役者さんを尊敬するタイプですが)

チープなのもミュージカルなのも舞台からそのまま持って来ているわけだから、こんなものかな?
せっかく舞台から映画化されたんだから、劇場版でしか見れないような映像が見たかった気持ちはあるけど。仕方ないよ。映画化されたこの頃なんて特にそんなに予算なさそうじゃん(笑)
ベテラン俳優さんたち呼んだだけで予算飛びそう(笑)

冗談はさておき

この映画、舞台に毛が生えたような作品なので、舞台を観ない人には入りにくそうな印象。いきなり観ても訳分からんだろうし、置いてかれている感じにはなりそう。

実際、舞台自体も訳わからないのだけど、何度も観ているとスルメイカのように噛むほど味わいが出て、特に音楽が良く、耳に残りやすい。キラーバンコランや恋のスナイパーなど何度も聴きたくなる。そんな作品でした。映画版も同じかもしれないですね。

こういった「とっ散らかった映画良くわかんないけど考えずに観れて楽しい+ミュージカル好き」って人しか合わないのかな??

逆に舞台は観たことないけど、劇場版良かった!という人には、この劇場版は舞台と近いので舞台には入りやすそうです。

舞台も観た人の楽しみ方としては演じ方や表情、演出の違いとか、舞台ではしっかり見れなかった表情が正面からじっくり見れたりといった楽しみ方もあるかと思います♪
私の場合はですが、バンコランのとあるシーン。
西岡さんの表現力に吸い込まれちゃってる感じもあったけど、こんなにいい表情するんだって驚きがありました。ベッドのシーンの事ではないです(笑)
西岡さん、きっと良くわかんなかっただろうに…凄いな(笑)こっちはベッドシーンも含めて(笑)
哀川さんも良くわかんなかっただろうね(笑)
木下さんは居るだけで笑える(笑)
須賀くんの居る意味よ(笑)可愛かった

小さくほくそ笑むようなシュールで昭和的なネタと笑いが詰まってた気がします(笑)
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