無限に繰り出されるシュールなボケの数々。ツッコミが追いつかないギャグは、合わない人はとことん合わないだろうし、ハマればこんなに面白い名（迷）作はないと思う。
低予算低予算と言う割に豪華なゲスト俳優・声優や最新のCG技術……を大いに無駄遣いしていたりと、「使いどころ！？」とこれまたツッコミが追いつかない。
ただ、西岡徳馬。この方はよくぞここに起用してくださった！！とスタンディングオベーションを送りたい最高のハマりっぷり。ダンディが過ぎる……。舞台版に比べて格段に良いシーンになっていて万歳三唱。
やれバンコランは誰それが良かっただの、マライヒは女性が良かっただの、見ていない人があれこれ言うのを目にするが、そこは見てから言ってほしい。
特に原作好きの人にこそ！！
誰が起用されたとて、あんなふうにアニメ版リスペクトの台詞回しをしようと思える（そしてそれを忠実に実行できる）役者はそういないと思う。
マライヒも、パワフルな殺陣がしっかりできないと凄腕のアサシンという設定に説得力が出ない。
マライヒ役の佐奈くんは実はバンコランより体格がっちりめ。それをしなやかな動きで可憐に見せつつ、アクションで強さを表現しているのがさすが。そして発声がきれいだし、歌もとても上手くて聴き応えがある。
魔夜メンズたち、舞台版では華麗なダンスももっと見られるのだけれど画面の都合であまり映ってないのが残念。スターダスト計画では今回出演されていない方も一緒にぜひ、いい感じのカメラワークで魅せていただきたいものだと思う。
あ、意味が分かるちゃんとした映画かと言われれば、しっちゃかめっちゃかです。
舞台2作を見て、既に今作も4回見ていますが未だに「何を見せられたんだ？」状態。
ぜひ正気をなくして見ていただきたい。
