六四二

クレアのカメラの六四二のレビュー・感想・評価

クレアのカメラ(2017年製作の映画)
3.9
なんというカンヌの使い方かと思ってしまう。世界一私的に映画を使うホンサンスらしい。
映画の仕事でカンヌに来ている韓国人の社長が一緒に来ていた部下に対し、唐突に クビを言い渡した。当然、なぜ?ということになる。しかしそれを引っ張る映画ではない。すぐに理由は明かされる。普通であれば昔の「昼メロ」にもならないようなお話しだ。しかしホンサンス先生の映画はメダカの水槽のようなもので、好きな人には眺めているだけで面白い。水槽に葉っぱを落とすような感じでクレアという人物を登場させ、韓国人たちをちょっとだけ動かして作品にしていく。
見て面白いかどうかは観察者次第である。
六四二

六四二