とりん

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へのとりんのレビュー・感想・評価

-
2023年9本目

中学から高校へあがる直前の思春期の女の子の葛藤をうまく描いた作品。
以前から配信などで見かけて気になってた作品をようやく観ることができた。
冴えない女の子のケイラのありのままの姿を観ることができて、彼女が置かれている現状やうまく変えていきたいともがきながらも空回りしたりしつつ、背伸びしたかと思えば上手くいかなかったりといろんなことを経験する日々が垣間見える。
タイトルのエイス・グレードは8回生のことであり、アメリカでは8回生で中学卒業のようだ。高校に上がるタイミングという、こちらでいうと中学2年から3年というすごく多感な時期。アメリカと日本では文化や感じも違うとはいえ、共感できる部分も多い。
たまに観てられなくなるくらいダサいというか空回りする感じなんて、思春期のアルアルだし、親の都合によって、あまり好きでもない人のところに遊びに行ったりだとかまぁ嫌なイベントとかたくさんある。でもその中でも憧れの人や心を通わせられそうな人たちと出会ったりするのもまたポイント。
自分に嫌気がさして挫けそうにもなるけれど、決して全てが悪いことではなく、それなりに上手くいくっている。そんな思春期のあの頃を思い出させるような良い作品。
お父さんがかなり不憫に見える。でも不器用だけれど、あんな優しくて想ってくれるお父さんがいるからこそ、素敵な娘さんに育っていくんだろうな
とりん

とりん