全然コメディじゃねえよい！最後の最後の方で少し笑えましたけどそれまで全然笑えない。超イケイケグループに属してきた子たちにはこの映画を見ていても心がズキズキすることはないだろう。
生まれた時からSNS時代の主人公ケイラの最後の中学校生活を描いているわけだけど、全然前の世代の私にだって通ずるところはめちゃくちゃあるよ。シャイで、なかなか自分のこと出せなくて、イケてる子たちに話しかけるのに勇気が要って、頑張って一度殻を破ってみたものの思ったとおりに行かなくて。多分多くの人が経験したことあるあの独特の胸の痛みをまたこの映画を見て再経験することになります。アイタタタ、、、。そしてそのうまくいかないモヤモヤと全てと思春期が入り混じったのを、大切なはずの一番近い家族にぶつけてしまうんだ。
リアルすぎて描き方が本当に本当に上手。あの感情を冷凍保存から急速解凍したみたいにほんとにリアルに思い出しました。お父さんが良い人すぎる。私もケイラみたいな時期あって母親に当たったことあるけどほんとあんな感じ。愛を与えてくれる、受け止めてくれる親って尊いなあ。
そして最後の方の会話のぎこちなさがうますぎてまじ笑えた。演出も上手けりゃ役者も上手い。エルシーフィッシャーのナチュラルさも凄まじい。すごい女優さんです。
はい、ひさびさに感想をしっかり書きたくなるほどの映画でした。
中学生、高校生の皆さんには特におススメ。学生時代を一軍以外で過ごした全ての人にオススメ。
