O次郎

クレイジー・フォー・マウンテンのO次郎のレビュー・感想・評価

3.5
エベレストをはじめとする世界に名だたるきゅん旬な山々との、人々の向き合い方の歴史を綴ったフィルモグラフィー。

人を寄せ付けない峻厳な山々を象徴する暴力的な弦楽器の響きが強烈なクラシックBGMに乗せての、米俳優ウィレム=デフォーの淡々として嗄れた深みのあるナレーションが実にマッチしている。

絶景に次ぐ絶景を活写しながら、今日のビジネス的側面の色濃い登山並びにXスポーツへの継承も込めた、NHKの番組として流しても良いような格式の高さ。
ただ、やはりTV画面よりもスクリーンによる大画面で見る価値のある画の圧力だとは思う。
O次郎

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