まりぃくりすてぃ

小さな声で囁いてのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

小さな声で囁いて(2018年製作の映画)
1.2
全員、演技ヘタ。もしくは、気持ちがこれっぽっちも入ってない。貝から目をそらした幼児ひとりが、まともな演技者だった。
特に主演女優は引力弱く、彼女が演じた(いわゆる女子力ゼロな)キャラも説得力ゼロ。温泉観光地のホテルの部屋にまで一緒に来ておいて、後ろから抱きすくめられれば「何? やめてよ。何なの?」しか言わず、メイク中をカレに見つめられて“はにかむ”“やりづらそうに顔をそらす”じゃなく「集中できない」とストレートに口撃する、そういう(可愛げを一切持とうとしない、矛盾とか倦怠とかじゃなく単に単にゴツゴツしてるばかりの)若オバサン(しかも化粧映え演出もなし・繊細演技する気たぶん全然なし)の恋愛模様なんて、当事者以外の者にとってはどうだっていい。さっさと永遠に別れなよ。婚前に慈しみ合いが足りなくなってる、そんなじゃ産まれ来る子供が迷惑しちゃう。そもそもそのカップルにラブラブな時期があったこと自体がまったく想像できない。カレ(およびプールの男)はいったい彼女のどこに惹かれたの??? ダンス時のノリにだけ? または後ろ髪にだけ??
キャストを一部替えて男女4人の容姿バランス調整すれば、自然に楽しめた可能性はある。女優に向かう男優たちの気持ちがまず変わることで、良い反射が生じうる。本物らしい恋心、をとにかく演じさせましょ。
もちろん、話もちっとも面白くなかった。けど、「下には下の作品があるから、何のこれしき」と中盤までは不思議に飽きずに(興味浅く)観てた。
執拗に、何か意図的にフィックスで撮られつづけてるために、画面上の微細な動きや人物の出入りが私たちの視線を集めては喰らうのだった。やるわねぇ。
熱海の地名の由来を生まれて初めて知ったよ、ありがとね。
だが!! 後半の、芸者のシーンで突如キャメラがドヘタに(まるで将棋の瀕死の飛車駒みたく)動いたことで、「なぁんだ、動かす技能がゼロだから今まで動かさなかっただけなんだ」とバレた。バレた。
構図決めるだけなら素人でもできるし。いや、もう、くだらない。
えー、まだ終わんないのぉ?
飽き果て。。。。。。。
「小さな声で囁く」って、日本語の使い方まちがってるし。小さくない声で囁いてごらんよ。そんなことがやれたらノーベル賞贈るよ(薄笑)。