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フェイ・グリムのmareのレビュー・感想・評価

フェイ・グリム(2006年製作の映画)
4.0
随分前に観たヘンリー・フールが思いの外刺さらなかったので少々不安ながらに鑑賞したが、映画のジャンルそのものが変貌していて驚いた。予想もしてなかったスパイ映画に仕上がっていて、斜め上の展開が連続する多幸感とスピード感にのめり込んだ。序盤からそんな繋ぎアリなのかというぶっ飛び具合だが、決してそれがあざとかったり強引に感じる見せ方ではなく、会話が重要ながらもアクション性も兼ね備えた活劇といえる。目の付け所や話の生み出し方が捻くれていることからも一筋縄ではいかないインディー精神をひしひしと感じる。価値がなく見過ごされていたものに脚光が当たり、信じがたいスピードで状況が一変していく。
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