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殺人犯のkuuのレビュー・感想・評価

殺人犯(2009年製作の映画)
4.0
いきなり画面に落下し地面に叩きつけられよるオッサン(刑事やけど見た目は香港映画にありがちな飯店のオヤジ風)あっちゅうまに広がる血の海、変に曲がった足ヤバい!出だしの衝撃とそれとは裏腹な映像の美しさ!撮影は「花様年華」「百年恋歌」「トロッコ」等でその映像には定評ある李屏賓(リー・ピンビン)やって納得!このシーンですでに物語にドップリして引き込まれる。(こんなん好きな人は)あと、オイオイお姉さんの背中にインパクト(ドリルの事)で無数のかわいい🐰art穴を開けられ目には釘が刺さり、逃げまどう中トラックに轢かれる!穴のartがウサギだけに兎に角そんなん弱い方はどうか観ないで!被害者たちをインパクトで穴あけ失血死させられるという連続殺人事件が勃発。この事件を追ってたレン(アーロン・クォック)の同僚が3人目の被害者となりアパートから落とされ意識不明。レンはそのアパートの7階で意識不明で見つかるんやけど意識が戻った後も記憶障害。その後捜査を続行なんやけど、見つかる証拠が全て自分に不利やから、レンはちょっとずつ冷静さを失い始めよる、、、その後の展開は意見がアリとナシに別れんのは明らかや。自分はまぁそれもモハメッド・アリやろう派やけど、それはナシ派がマジョリティーちゃうかな。中華本土での公開時にはタイトルとエンディングが差し替えられたと云うんも肯ける。因みに中華での公開時のタイトルは「罪と罰」自分がこの映画を許容する理由はただ1点ナーンデカフラメンコ(ふるっ)「香港映画やから」好きなホラー作を
彷彿とさせる展開やけどここまでやんのはヤッッパ香港映画ならでは。ストーリーの真相もあらゆる意味で衝撃的やし、犯行の残忍さにもブルッちまう。一番恐ビビったのはキッチンで殺されるあの場面・・・あー怖い!あの死に方だけは避けたい!しかし、あの犯人役の役者は半端ない演技力や。豹変ぶりも怖いけど犯人が口笛吹きつつ背泳ぎする場面じゃドリフの大爆笑並みかな。3人目の犠牲者やったチェン・カンタイのアクションが見られへんかったのは残念やけど、往年のカンフー映画時代を知ってる人には懐かしくて嬉しいんちゃうかな。自分が無知なんかちょいとしかChineseが出来ひんしハッキリ云えへんけど、レンの妻は北京語話してた。夫婦間で広東語と北京語で交わされてるのはというのヤッパ見ていて違和感やな。扨、記憶が戻らず「もしかしたら自分が犯人?」と追いつめられイカれていくレンの描写は説得力がある一方、犯人がここまで残忍な殺人を犯す理由が心理学的に弱い気がする。当事者ではないとわからへんトラウマなんかもしれんけど。ほんで1度殺人を犯したらその秘密を守るためには自分に向けられよる少しの疑いさえも消すため殺人は繰り返しよる。あの犯人はこれから先どないして生きていくんやろぅ。子役は上手いなぁキョンシーのテンテン役シャドウリュウ並みやで!
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