エンタメとしては面白くない ただのモーニングルーティーンを見せられてるだけという声も聞くがこの映像が実際に私たちの目にできない場所で、実際にある現実だという事が既に興味深い事象なのでは無いかなと思った
それをノーカットでYouTubeでも観れる形にしてくれてることも有難い
ドキュメンタリーにするべきという声もわかるが重症の人にとっては撮影自体が困難という事もあるし撮影をきっかけに新たな症状がというリスクも重々あるためなかなか難しいんだと思う
OCDという病状はロジックでは無いためコミュニケーションにも時間を要するし
だから役者を使い、なるべくノンフィクションのような淡々としたモーニングルーティーン風に撮影したのは最善の方法だったのではないかと思った
主人公の苦悩がとても伝わってきた作品だった
強迫観念に常識や論理で立ち向かおうとするのは津波を浮き輪で乗り越えようとするようなもので本当に時間をかけて治すしか無いんだけど当人からしたら波が来てる間はずっと地獄だよねというのをそのまま表していたと思う
鬱や発達障害の主人公を取り扱った作品は多いが強迫症は発症する人口に対してまだまだ作品数が少ないので観れてよかったと思った
心が落ち着いたらもう一度観たい作品
