8という数字に縛られた強迫性障害を抱える女性の朝。
目覚まし時計を押すのも、トイレットペーパーを折るのも、消臭スプレーも、手をゴシゴシ洗う回数も、すべての行動を8の数こなさなきゃならない観念に囚われた女性。
重度の潔癖症でもあるから、その朝のルーティンで少しの汚れを見つけようものなら発狂するようにして掃除が始まる。勿論そこでも8には縛られて。
そして、それが終わる度に繰り返しシャワーを浴びて体の至る箇所を泣きながら8回擦る。
この朝の準備だけで80分間ワンカット。休まる隙がないからマジで息苦しい。
これが非日常でなく賽の河原のように毎日延々と続くのだから生半可でない生き地獄。朝がくることすら恐怖なんだろうなと思うとやるせない気持ちになった。
本当にまったく関係ないんだけど紙を43回折ったら月に届くって何度聞いてもヤバいよね。
