Poniha

ローマ法王フランシスコのPonihaのレビュー・感想・評価

ローマ法王フランシスコ(2018年製作の映画)
3.8
この作品は地球上の様々な人種、宗教、貧しい人たち、罪を犯した人たち、全ての人たちは一つの家族であるという信念のもと、弱い人々に寄り添うために世界各地を飛び回る教皇フランシスコの姿が描かれます。その中でも、特に印象に残ったのは、刑務所で囚人の足を浄め、その足に口づけをする彼の姿でした。私は今まで足を浄める司祭の姿、まして教皇自身が足を浄める姿など見たことがありませんでした。生きるということは、泥にまみれた人生の道のりで足が汚れていくということ、だから浄めるのだと。

幸せになる美とは2つ、笑顔とユーモア。教皇フランシスコが毎日祈ってるお勧めのユーモアに溢れる「上機嫌になるための祈り」は聖トマス・モアの祈りだそうです。世界中が見えない敵COVIDー19に対して閉塞感を抱いている今こそ、ふさわしい祈りだなと思いました。

聖トマス・モアの祈り
「主よ、食物を消化する力と、食べる物をお与えください。健康なからだでいられるようにしてください。純粋な心をお与えください。良い物を大切にすることを知っている心。悪を見てもおじけずに、物事をあるべき姿に戻すすべを知っている心。退屈せず、不平やため息もつかず、嘆くこともない心。そして『わたし』というこのやっかいなもののことばかり考えずにいられる心をお与えください。主よ、冗談を言って、人生にわずかでも喜びを見いだし、その喜びを他の人々と分かち合うことができる恵みをお与えください。」
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