ユカートマン

ホワイト・ボイスのユカートマンのレビュー・感想・評価

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)
4.0
コールセンターでテレアポの仕事についた黒人の主人公。なかなか契約が取れない中、先輩の黒人の老人に白人の声を使えというアドバイスをもらうと同時にみるみる業績を上げていき、業績優秀者たちが働く上階のVIPフロアで、コールセンターとは「りんごとホロコーストくらい違う」巨大な取引をする営業職に抜擢される。しかし、その商材はなんと奴隷労働者たちだった…という衝撃ディストピア作品。


‪未来世紀ブラジルみたいに面白くておしゃれでぶっ飛んでてとにかく不気味。あれは昔のイギリス映画だけど、こっちは2018年のアメリカ、しかも主人公は黒人。とにかく美術が爆発していて世界観がわたしの性癖に刺さりまくりだった。その世界観が表象する資本主義や人種差別の風刺も、これまたすごい斬新な方法で行われていて(ホワイトボイスはもちろん、コンテンポラリーアーティストのパフォーマンスアートとか、パーティで黒人だからってラップをやらせたりとかw)爆笑。本当にハンサムで男前なのに、可愛くてどこか不思議ちゃんオーラを漂わせてる主演のラキーススタンフィールドに釘付けでアーミーハマーに気付かなかった。アマプラに埋まってる大傑作。
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