白波

影踏みの白波のレビュー・感想・評価

影踏み(2019年製作の映画)
4.0
なんと「月とキャベツ」の座組みです。
23年ぶりですか、このメンツが再び揃うってすごいですね。
主演の山崎まさよしはもちろん鶴見辰吾やボバ、そして観ている時は気づかなかったけど真田麻垂美までいるじゃないですか?もうこれだけで嬉しいですね。
物語というかキーは、俗称ノビ師という窃盗犯から始まるミステリー。
初めから様々なキャストやエピソードが、次々と絡みあって行くんですね。
前半はこのスピード感が良く、とても緊張感を持って進みます。
後半からは答え合わせが始まるのですが、このひとつずつ解けていく感じが心地良いですね。ミステリーの醍醐味と言ったところでしょうか。
それにしても全然別物なのですが、どこか「月キャベ」の匂いがするところがポロポロありました。舞台が同じだからでしょうか。
山崎まさよしもその役所と雰囲気がぴったりでしたね。また北村匠海との軽妙なやりとりも心地よかったです。
ゆっくりと響くようなラストの描き方も良く、とても晴れやかな気持ちになりました。
観に行って良かったとしみじみと感じる作品です。
白波

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