あしからず

ティコ・ムーンのあしからずのレビュー・感想・評価

ティコ・ムーン(1997年製作の映画)
3.9
BD作家のエンキ・ビラル監督作。
月が舞台の近未来SF。
身体に真っ青なアザが出て死に至る奇病にかかった月の独裁者一族が、臓器移植適合者のドナーであるティコ・ムーンという人物を狙って争い、ここに謎の殺し屋も絡んで男と女と一族の複雑な愛の物語が展開する。
とにかくジュリー・デルピーがうつくしい。変化自在に赤髪から黒髪から金髪へと変身。東洋系にも西洋系にも見えるミステリアスな目がたまらない。個人的には透明感際立つ金髪がすきだ〜

最先端な機械なんか出なくて、荒廃したパリや下半分になったエッフェル塔のセットを彩度が低めの映像で撮っている。この少し埃っぽいアナログ感が最高なのだ。‪
そんな廃れたセットにジュリー・デルピーの原色の赤い髪が映える。
ラストの「月を離れるのは初めて」のセリフがさり気ないけど印象的。
あしからず

あしからず