牛丼狂

チワワちゃんの牛丼狂のレビュー・感想・評価

チワワちゃん(2018年製作の映画)
2.0
600万円を盗んだ主犯の、パリピ軍団のひとりの「チワワちゃん」が殺人事件に巻き込まれる。彼女とはいったい何者だったのかを軍団の一味である門脇麦が追憶していくという物語。
しょっぱなからクラブミュージックとやりすぎなパリピ感に置いていかれ、それは最後まで拭われることがなかった。彼らに興味を持つことができなかった。
浅野忠信演じるプロカメラマンの精神攻撃カメラからの控室での掌返しが印象深い。それを見たお友達カメラマンの絶望たるや想像に難くない。また、その後の主人公と浅野忠信の象徴的な心情描写が笑えるし見事であり、ここが個人的ベストシーン。
男と女の価値観の会話で「男は価値観を、女は距離感を掴みやすい」「男は楽だけど消耗する」が印象深い。
恋愛して、仲間と金を盗んで、豪遊して、浮気されて、悲しくなって逆レイプして、インスタ始めて、プロカメラマンに口説かれて、それからAVに出て、放浪して、事件に巻き込まれる彼女を美談にするのは、どれだけ輝かしい思い出があっても難しいものだと思った。その思い出そのものが美しいとも、客観的には思えなかった。
牛丼狂

牛丼狂