2001年アメリカ映画、ドキュメンタリー作品
イスラエルとパレスチナ(アラブ人)の問題…歴史上の出来事や紛争などにより対立し合う両民族
収まる気配がない両民族のテロの報復合戦(現在はイスラエルの実効支配の力が強い)
映画内容は比較的紛争がおさまっている時期に、イスラエル人の子供たちとパレスチナのアラブ人の子供たちが(政治的側面を一旦わきに置いて)、会って話をするという企画
陸上競技やスポーツ、ダンスなどに打ち込むなど、両民族共に普通に純粋な子供たちばかりである
会う前には嫌悪感を示していた者もいたが、いざ会ってみると一緒にゲームをして遊んだり仲良く話をしたりとすぐに皆打ち解けていた
ただし、帰り際に「こんなに仲良くなったのに、何年かしたら全て忘れてしまい、大人になったら憎み合うのかと考えると悲しい」と涙を流す子供もいた
メチャクチャ良い企画なのだが、残念ながら上記の泣きながら話した子供の言葉は当たっている
いくら和平合意などをしても、その数年後にはまたテロが起こり、さらにはその報復合戦が繰り返される
終わりの見えない民族の対立は解決の糸口が見えない
[自分のためのメモ]
ユダヤ教を信じるユダヤ人はローマ帝国に滅ぼされ、その地から離散し世界に散っていった
ユダヤ人はかつて自分たちが住んでいた土地を第二次世界大戦後に取り戻した(イスラエルの建国)
パレスチナのアラブ人(イスラム教徒)たちは長年自分たちが住んでいた土地を国連の決議などによって奪われてしまった
どちらの民族も「自分たちの土地」だと譲らないのは歴史的に仕方がない
第二次世界大戦後のイギリスの二枚舌外交のせいで、抜け出せない民族対立が始まってしまった