ごりぞう

パウロ 愛と赦しの物語のごりぞうのレビュー・感想・評価

パウロ 愛と赦しの物語(2018年製作の映画)
4.8
 パウロは、キリスト最期の弟子であり、キリストを知る弟子。つまり、パウロ以外のクリスチャンは、キリストを伝説的にしか知らないという時代。
 パウロの手紙を書き写すルカも、キリストを知らない世代。
パウロもタリバン並みに「キリスト教徒を根絶やしに!」って過去を背負ってる人。それだけに獄中でトラウマに苦しんだりする。下手な例えなら、武闘派ヤクザが改宗したタイプ。その彼が「非暴力」を訴えて、神の赦しを説く。
 この映画の良いところは、神がかった奇跡ではなく当時の医学を覗かせるところ。その上で、現代社会にも通じる混乱した社会で、何を基準に生きるのかを語りかける作品。
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