人間は神様に造られた土の器である
のでしょうから
土から造られ 土に還る
人間としての存在が
透明になって限りなく深くなる
―― 森有正が言ってます
身も凍るようなローマ皇帝ネロによる弾圧
マメルティヌスの牢獄で
パウロは全身の骨の痛みに耐えている
赤ちゃんを殺された母親が
どうして…と呟く
街は暗黒に覆われている
パウロが心が折れかけたルカに
自分の信仰を語りかける その姿に
何か浴びてしまった……💫
その人の中にある大切なところを見た
そこに震える人が信じてしまう
ってことがスゴいなと思った
決して信じていればみたいなものじゃなくて
行動もあってのこと
理屈で人の信仰心を呼び起こすことはできない
信じる道にしか到れない
素朴で派手さのない言葉は一編の詩
なんか真ん中を突いてくる
神様に会うことはできない
キリストの生きたままを
伝えるパウロの詩によって会うことが可能になる
幻想かもしれないけど
そうやって聖書は今でも生き続けてる
って思います
パスカルが「パンセ」に
最後に信じるか信じないかは
ただあることを信じるかそうでないかだけ
そして信仰に自分を賭けると書いている
それに自分の過ちが頭から離れず
とことん考えて悩んで何とかしようとしてた
「フィッシャー・キング」のジェフ・ブリッジス
を思い出しました
最期まで走らせてくださいって言う
パウロがカッコ良い