誕生日祝いの帰り道でチンピラとカーチェイスをすることに。
そしてチンピラの車がギャング風の車にクラッシュ。
チンピラ達がつっこんだ車は、なんと食人を生業とするギャングだったのだ。
『悪魔のいけにえ』の脚本家、キム・ヘンケルが脚本を書いた作品。
食人を生業とするギャングに付け狙われる若者がトコトン酷い目に遭うだけの話である。
コチラ2012年の作品ですが、とにかく何か古めかしい雰囲気が漂う作品でした。
街をたむろしている悪そうなお兄さん達が実は食人族だなんてけっこう面白そうなネタなんですが、イマイチ食い付けませんでした。
なんか肉っ気が足りなかったような腹八分目な印象。
マリリン・バーンズやビル・ジョンソン、エドウィン・ニールなど『悪魔のいけにえ』シリーズからの多数のキャストが出演しているのにちょっと肩透かし。
後半部分は、『悪魔のいけにえ』のキム・ヘンケルが脚本とはいえ、笑えるくらい流れが同じ。
ほとんど完全コピーと言って良いくらい。
椅子に拘束されたヒロインをネチッこくいたぶるのも同じ。
まぁ舞台が都心なだけにそのままというわけではないが。
また、オリジナルよりゴア描写がプラスされています。
アーバンな『悪魔のいけにえ』。
そう思ってみると非常に興味深い映画かもしれません。
ちなみに元ネタは、映画の冒頭でも語られる「慎ましき提案」。
これは『ガリバー旅行記』などで有名なジョナサン・スウィフトが発表した風刺文書みたいです。
簡単に内容を言うと、貧乏人に子供を生ませ、1歳児まで育てた後、お金持ちへ食料として売り払うというもの。
かなり過激で胸糞悪い話ですね。