prmlscrmyn

生きたいのprmlscrmynのネタバレレビュー・内容・結末

生きたい(1999年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

三國連太郎演じる、よく「しくじる」老人と、大竹しのぶ演じる躁鬱病の娘。老人ホームを現代の姨捨山だと称して行きたがらない父に、何かと面倒をかけられる娘はさっさと入れと迫る。
深刻なテーマでありながら、どこかとぼけた雰囲気で物語に引き込まれる。この絶妙なバランスは凄い。躁と鬱を演じ分ける大竹しのぶさんの演技も見てて楽しい。
現代の物語と並行して、姨捨山伝説の物語がモノクロで語られる。生と死のコントラストが強烈に描かれていて映画に深みを与えている。可愛そうだが無邪気な弟がかわいい。
一度老人ホームに預けた後、連れ戻しにやってきて、父親をおぶって帰るシーンは涙なしには見れません。
その後、ヒッチコック「鳥」ばりにカラスが家に侵入したところを娘がライフルでぶっ殺していくシーンが強烈。この終わり方大好きです。
prmlscrmyn

prmlscrmyn