目黒シネマにて『未来のミライ』との二本立て。
メアリと魔女の花に続く、スタジオポノック作品第2弾。
第1作目が正直とても残念な出来(あくまで個人的感想)だったが、今回の短編三部作も差し障りなくイマイチな印象。
そんな印象を受けたのは冒頭の『カニーニとカニーノ』から。
沢ガニがなぜか人間の容姿で、しかしながら言葉らしい言葉は発さず視覚描写のみで伝わるストーリー。故にシンプル、ストーリーに起伏なく当たり障りのない印象。
続く『サムライエッグ』と『透明人間』は個人的にメッセージ性も感じたし、リカバリーになったのが正直。
『サムライエッグ』は日本でも多くの人々が患うアレルギーの恐ろしさ、大変さを伝えてくれる設定。
それに主人公が子どもという点が、かつて子どもだった大人と今現在子どもの子どもたちという大きなパイに対して共感を促せていると思う。
この作品を見て勇気付けられる人も中に入るのでは?と思える。
そして一番映画鑑賞としてしっくり鑑賞できたのは最後の『透明人間』。
衣服を身につけているのに気付かれない、なのに仕事はある?と突っ込みたくはなるけれど笑。
救いのない孤独に対して、無垢な眼差しから生まれる希望の光。
オダギリジョーの声と合わさって、小説の感覚を味わった。
スタジオジブリ(宮崎駿監督)のDNAを継いでいるプロダクションと信じているけれど、これからの活躍に期待したい。
最近真剣に思うのはスタジオジブリはウォルトディズニー社からナレッジマネジメントを学ぶべき。スタジオジブリとウォルトディズニーの大きな違いは組織としてのレベルにあると思う。