たーぼーん

人間の時間のたーぼーんのレビュー・感想・評価

人間の時間(2018年製作の映画)
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おそらくキリスト教その他宗教が果たした歴史的役割は、世界の人々の日常から殺し合いや強姦を減少させ、人間同士の共食いを激減させた事にあると考えていて、この作品がノアの方舟っぽく進行しやがて同種喰いに発展していくという流れは、僕は話のパターンとしては案外飲み込みやすい事に感じた。面白い作品だった。
人間とその他生物の生命を同列に考え、生命活動そのものに突き動かされながら執着はしない。確かに生命とは循環とかその種が永続するという事が果たされなければ話にならない。
あとチャン・グンソクがこの映画ではとても頑張ったんではないかと思った。チンピラリーダーを演じたリュ・ズンボムもなかなかいい味だった。