しゅう

騙し絵の牙のしゅうのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.7
吉田大八監督作としては、珍しくストレートなエンターテイメント映画。

逆に言えば、過去作にあった何とも分類し難い得体の知れなさが無い分、やや淡白にも感じられる。

出版不況を背景とし、老舗大手出版社を舞台とした業界人の生き残りゲームには、さして面白味を感じず。

ただ、業界を渡り歩いてきた曲者編集長を演じる大泉洋の八面六臂の活躍振りは見事。人懐っこさと冷淡さ、誠実さと心なさを同居させる詐欺師的な演技者としての本領を存分に発揮していた。
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