編集と松岡茉優がすごい。
自分は作り込まれた映画より、もっと余白がある映画が好みではあるのですが、本作はこれほどの登場人物がいて、話もある程度複雑なのに、それをうまくまとめた編集と脚本が凄すぎます。楽しい!言うなれば、優れた建築物を見た時の気持ちよさとでも言うのかな。
松岡茉優に関しては、誰がどう見ても日本を代表する女優さんですよね。感情の機微を丁寧に救いあげ、演技とリアルの間をいったりきたりする感じ。彼女に2回ほど泣きました。天才。(松本穂香と同時代にいる奇跡)
「どんでん返し」推しな宣伝が少しミスリードかなと感じましたが、出版業界を描いたエンタメ作品として、かなりレベルが高いですよね。どうでも良いですが、劇中でてくる社屋が新潮社そっくりで、モデルは新潮なのか、春秋なのか、めっちゃ気になっています。