やるか、やられるかの社会。
遠慮なんて要らない…
大泉洋主演の企業ドラマ。
原作の段階から大泉洋主演を見据えてたというだけあって、しっくりくるキャスティング。
飄々とした大泉洋のキャラクターと、編集長っていうのがかなりマッチしてて、脇を固める俳優陣も豪華。
最後までハラハラしっぱなしの上質ドラマで、登場人物の仕事っぷりみてると、ああいう風な辣腕発揮できるような仕事人になりたいなと思う。
中盤からのスピード感がすごくていつ終わるの?ってずっと思いなから見てしまってた☺️
誰が勝って終わるのか?そこがほんまに見所やし、全員での騙し合いというお話ではないけど、最後まで誰がどちらが側に着くのか分からない面白さが光ります。
そもそも勝ち負けとか関係なくて、好きなことして輝ける人が、結局カッコよくみえるんですね。
出版業界についての知識も少し得られますし、現代的な世相を反映した事件が起こったりして、フィクションでありながら、現実の業界への風刺のようなものも効いてます。業界人やからこそ分かるものがあるんでしょうか。ちょっと池井戸潤っぽさもある。
一つ一つの言葉さえも伏線になっていて、各俳優に見せ場があって、笑えるところもあって、それでいて情報量の割にまとまっている秀作。
痛快お仕事モノが好きな人にはかなりおすすめできます!
2021年劇場観賞23作目