カズザク17

騙し絵の牙のカズザク17のレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.5
Amazonと言う名の黒船来航で、商習慣・商流が大きく変わる。ネット社会の到来で、本を手に取る事が少なくり、読書のスタイルが大きく変わる。日本の外からも中からも、世の中が大きく変わっているのに、昔ながらの習慣・体質から脱却出来ない…。出版業界が舞台の映画だけど、先進国の一員でありながら、世界から取り残されつつある「日本」という国に対する、危機感の無さへの警鐘のように感じた。
世界中のどこに居ても、同じ物を簡単に手に入れる事が出来る、便利な世の中になっている。だからこそ、他所にはない、ここでしか手に入らない物・事に価値があるんだと思う。過去から受け継がれて来た物・事を、大切にする事はとても良い事だと思う。でも、悪い所も含めてもそのまま受け継ぐのではなく、悪い所は悪いで認めて、良い事は新たに取り入れる…柔軟な考え・対応が必要なんだと感じた。