なにせ大泉洋なので、もっとこう派手なドンデン返しのようなものがあると期待していたが、おとなしめのビジネスものという感じ。
亡くなった先代の息子のキャスティングで、最後にそんな感じになるなとは予測できてしまうし、まあ、盛り上がりには欠けるかな。
会議室でタバコを吸う描写で時代の波に乗り遅れたことを表現するのも、これまたちょっと早目のネタバレに繋がるので興醒め。
キャストは良い。
長髪でシャンソンを歌う國村隼さんは驚くほどのイケオジだし、エライザちゃんはとんでもなく可愛いし銃器オタクが似合う。そして何より松岡茉優ちゃんの演技は、もしかしたら今作が一番好きかも。
本好きにはたまらない場面がところどころにあり楽しいが、一点だけどうしても我慢できないことが。
最後に出てきた本のタワー積み。あれはどうだろうか。実際に書店でそんなものが流行った時も思ったのだが、あれは本が好きな人間には抵抗があるんじゃないだろうか。松岡茉優ちゃんと木村佳乃さんの演じたキャラなら、本をあんな風に積まないはず。絶対に。
それともそんな些細なことに引っかかって文句を書き連ねている自分もまた、時代の波に取り残された側の人間だということなのか。むむむ。
でもなーー
タワー積みはダメだーー
化石と言われようがダメだーーーー
