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騙し絵の牙のbluebellのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
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面白い!!この映画めっっっちゃ面白いです!!
どんな映画かの事前情報を何も知らなかったんですが、ありとあらゆる手を使って落ち目の出版社から面白いことドカンとやってやろう!!みたいな映画って言うときれいな感じですけど、ありとあらゆる手というのが相当な犠牲を伴うものなので倫理は薄め!そこが良い!!
私たち消費者は数多の出版社勤めの方の犠牲によって、あれだけのエンタメを日々、摂取しているのだろうと思うと興奮もひとしおです。
当て書きと聞いた大泉洋さんのキャラクターと、彼によって大きく成長した松岡茉優さんの共闘、からのバトルは堪らないものがあります。
人生で一番泣いた恋愛映画が「恋は雨上がりのように」なので、ちょいちょいその頃の私が顔を出してきて号泣してました。大泉洋さんカッコいい。
宮沢氷魚さんの正体不明の小説家や、池田エライザさんのぶっ飛んだ二面性のあるモデル、絶対に某小説家がモデルだろう國村隼さん、営業あがりの片鱗がそこかしこに見える利益優先の社長佐藤浩市さんなどなど、配役が最高に豪華で楽しい。そこだけ見ても十分なのに、ストーリーが本当に熱い。
だからミステリー的な大どんでん返しを期待すると少し肩透かしっていうか、途中までどんな話になるの……?って視点が宙ぶらりんって感じなんですけど、そこの振り回されてる感も楽しいです。枠にハマってない面白さを追求するのは主人公たちも、この作品も変わりません。悪いこと言わないから見た方がいいです。
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