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若おかみは小学生!のqpのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
2.5
 小学6年生のおっこは両親を事故で亡くしてしまい、旅館を営む祖母のところに住みます。そこには幽霊がいて、彼の後押しもあり、若おかみになって働きという話です。

 冒頭はとても驚きますが、その後もおっこは元気です。これは幽霊のおかげかもしれません。おっこは両親の夢を見るので事故を乗り越えられていないのですが、最初は虫も怖がって何もできなかったのが、だんだん人前ではしっかりしています。小学生にしては気持ちの切り替えが異常で、仕事も客に説教できるほどできすぎです。

 この辺は子供向けのアニメですから、ご都合ですかね。幽霊の正体は最後のほうに分かるかと思っていましたが、意外と早く分かります。かわいい幽霊が増えて微笑ましいですが、彼らが死んだことの影響などは読み取れませんでした。

 おっこは小学生ということもあり、客と仲良くなれる特権がありますが、彼女のトラウマは出現しても弱い印象です。幽霊を信じてくれる大人は素晴らしいし、癖のある客が多い理由も一応あり、最終的には普通では考えられない客を呼んでしまいます。

 おっこがお客様中心な姿は励まされますが、彼女は小学生です。1人での葛藤や弱いところが見受けられないし、出てくる人に全く悪意はないのでリアル感には欠けます。子供向けのアニメとして妥当ですが、子供向けと観れないところもあったので、少し辛めです。
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