TsutomuZ

若おかみは小学生!のTsutomuZのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
4.0
5回目
フレームインフレームアウと画面奥への移動など多彩な運動が物語を動かし、観客の感情を動かす。
そしてこの映画の主題、出合いと別れ、もののあわれを感じさせる。
でもおっこウリ坊美陽そして真月とこれからを生きる子どもは再会を信じているのが涙を誘う。

2回目

出会う客人をもてなすことが父と母を成仏させることと見立てると、おっこさんのあの決断の顔は西鶴一代女のラストに田中絹代が見せた一世一代のあの顔につながる。つまり観音様。

−−−−−

生きていること
生きていくこと
の素晴らしさと哀しみをよくぞここまで。

アニメーション=命がスクリーンいっぱいに溢れている。

アニメーションにおける生と死(動く動かない)と日本の文化における生と死(気枯れと生まれ変わり)が合わさる作品は名作。
TsutomuZ

TsutomuZ