ワルキューリ

若おかみは小学生!のワルキューリのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
4.7
児童文学原作のアニメ…という先入観をものの見事に吹き飛ばされた出色の出来! 他者との触れ合いと衝突を重ねた先にこそ得られる受け入れられる力と縁の導き おっこが好きすぎてしょうがないスタッフの愛を感じる至極の90分。

登場キャラ全員が愛おしいんだけどグローリー・水領さん…いや、水領様は格が違った。 あっちとこっちの世界の橋渡しって重要なポストにあるからってだけじゃない描き込みは『ペンギン・ハイウェイ』のお姉さんを上回る威力(笑)
分かりやすいところだとグローリー水領様のポルシェ911はちゃんとキャリパーカバー付き、度が入った眼鏡は目が二重に見えてるのに感心。
あと、『天空の城ラピュタ』の屋根から落ちるシータと彼女を助けたパズーとそっくり同じ構図・キャラの動きに高坂監督が受け継いだジブリの息遣いを感じた。

評価の高さは見聞きしてたけど、自分の目で見る前は児童文学が原作だってことで正直ナメてた結果、今年一番のナーメテーターでした!

少しだけ気になるところといえばグローリー様がSSキャラすぎてやや「もうあいつだけでいいんじゃないかな」になりかけるところくらいかなw