きみ

タイガー・バレットのきみのネタバレレビュー・内容・結末

タイガー・バレット(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

Baaghiという作品の続編というのを知らずに鑑賞しましたが、特に問題なく楽しめました。

インド陸軍特殊部隊に所属するロニー。大学時代の恋人ネーハから来た4年ぶりの連絡は、誘拐された娘リアを捜して欲しいというものだった。

真面目に捜索しない警察に、不信感を募らせ焦れるネーハ。
しかしネーハの家には子供がいた痕跡がなく、また幼稚園の先生や周辺の住民、そしてネーハの夫シェーカルまでも「ネーハに娘はいない」「すべては妻の妄言だ」と言う。
本当にリアという娘はいたのか。ネーハが嘘をついているのか。ネーハが嘘をついていないとしたら、真相は一体……?

その謎を追っていく展開は、単純にドキドキしたし、面白かったです。
しかし主人公のロニーとヒロインのネーハのことが、どうにも好きになれず、そのせいで気持ちがのらなかった。

特に気になったのはネーハ。
ロニーではなくシェーカルと結婚すると決めたのに、最後の最後でロニーと一線を超えてしまったこと。
その結果、ロニーとの子供を身ごもったのに、シェーカルに伏せていたこと。
リアが誘拐された時に、本当の父親であるロニーを頼ったこと。
全部、仕方がなかったことなのかなぁ…いや、もうちょっとどうにか出来なかったのか? 身勝手過ぎやしないか?? そりゃ夫も怒るって……、という気持ちがどうにも拭えなかった。

また、そのネーハに対して、ロニーはよく言えばひたすらに一途。
しかし行動は知的とは言えず、直情のままに暴れる暴れる。それが通用する圧倒的な武の者ではあるんですが、その猪突猛進さが私には美点に思えなかったのが残念なところです。

インド陸軍特殊部隊に所属しているという設定なだけあって、アクションは武器あり、ヘリあり、肉弾戦ありと、盛り沢山。
まさに一騎当千、ラストはロニー無双です。

ローハや、ウスマーンなどの脇を固めるキャラクターは、なかなか良かった!
きみ

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