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翔んで埼玉のapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ちゃんとおもろいこと自体がおもしろい。出オチにとどまらず、展開を転がし続ける構成力あるんかい、というのが見れてしまう。

画の力も相当高くて、煌びやかずきる東京のセット、土民の住むところのセット、埼玉ホイホイ、流山の合戦など、ガクトだけではないパワーがある。
小倉優子と小島よしおが弱いつって引っ込められるのおもしろ過ぎない?桐谷美玲から後続弱すぎだろっていう…笑

構成はマジでちゃんとしてて、東京のコンプレックス擦りは早々に見切りをつけて、千葉茨城、埼玉解放戦線と話を転がしに行ったのが本当に偉い。

あのスピードで埼玉バレするとは思わなかった。東京擦り、空気で採取地あてるのと、A〜E級の選民くらいにしたもんね。たしかにあれ以上当てたら東京に食われるとこだった。西葛西って東京だっけ。

こんだけ悪ふざけしときながら、デュークだとか裏切りだとか、親子の確執だとか、下民の暮らしを見て成長するとか、共闘とかの展開を持ってきつつ、且つ重くなりすぎないように描くのは、サブカル、シュールをすり切りいっぱいにする邦画としての矜持のなせる技か。

邦画コメディとしてはトップクラスではなかろうか。変なドヤ感もないし。
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