EDDIE

翔んで埼玉のEDDIEのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
4.0
日本だからこそ発信できる忖度なしの爆笑エンターテイメント!
やりすぎな演出も全ては埼玉愛あってのこと。

現代において埼玉県は、“ださいたま”と呼ばれるなど、東京や神奈川に引けを取る土地。
ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香演じる菅原一家は、娘の愛海の結納のため、東京へ向かいます。その道中にラジオから流れる埼玉の歴史に、父・好海は夢中になります。3人で笑い合い、喧嘩しながらも、東京に向かいますが、ラジオから聞こえる埼玉の歴史はとんでもないものだった。

東京のトップ高校である白鵬堂学院に転校生・麻美麗(GACKT)が突如現れ、珍しい美男子かつ都会オーラを放つ麗に学園中の女子がメロメロに。ただし、麗には誰にも明かしていない秘密がありました。
そこから始まる珍道中に笑いが止まらない本作。
口が埼玉になってしまう!や埼玉が感染るなどの埼玉ディスりはハンパないですが、物語が進むにつれて、埼玉愛に気づくことができます。
物語は途中から東京への通行手形撤廃をかけて埼玉vs千葉が繰り広げられますが、両県の合戦では出身有名タレント対決などでしのぎを削ることになります。いやぁこれが面白い!
ただね、やっぱり阿久津(伊勢谷友介)の「千葉には海がある!」に対する麗の言葉が「埼玉には誇りがある!」は弱い!笑

あと、細かいところは是非とも映画を観て笑ってくださいとしか言えないのですが、この馬鹿馬鹿しい対決に対して、冷静な突っ込みを入れ続ける愛海がまたいいアクセントになっていましたね。
二階堂ふみの男装というなかなかに貴重なものも見せてもらいました。
学園ストーリーを離れると、そういえばGACKT様は高校生の設定だよな?と完全に設定自体を忘れるほどの学園設定ガン無視具合も、そんな細かいこと気にするな!と言われているようで。

エンディングテーマのはなわの曲も含め、エンドロールの最後まで楽しめる映画です。
終わってみれば、埼玉って実は凄いんだぞってところもわかってくるので、関東に縁のある方はもちろん、行ったことない方にも是非観ていただきたい。とはいえローカルネタは関東行ったことない人にはちんぷんかんぷんだと思いますが。
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