Inagaquilala

I AM THE BLUES アイ・アム・ザ・ブルースのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.8
アメリカ音楽のルーツともいえる「ブルース」のミュージシャンを、その発祥の地でもあるアメリカのディープサウスで追ったドキュメンタリー。伝説のミュージヤンばかり登場するので、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のブルース版という趣だ。カナダ人の監督ダニエル・クロスが3年以上も撮り続けたという映像と音楽は、ブルースの名所ともいうべき「Blue Front Café」など、このルーツミュージックのゆかりの場所撮影、収録されている。

作品のクライマックスは、それらの主要なミュージシャンが集合してのセッション。いい感じで年齢を経てきたミュージャンたちだが、彼らが発する心の歌を健在だ。アメリカ南部を捉える意味でも、アメリカという国のルーツを考えるうえでも、貴重な作品となっている。そして、何よりも彼らが歌い演奏するブルースの素晴らしさをそのままパッケージした音楽作品になっている。魂の歌、ブルースについて語るミュージシャンたちのインタビューも貴重だ。
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