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トゥー・リブ・アゲインのりのレビュー・感想・評価

トゥー・リブ・アゲイン(1998年製作の映画)
2.8
何年代のアメリカを描いているか定かではないが、あまりにも何もかもが杜撰である。裏を返せば、このような適当な管理でもなんとかなったのだろう。病院や役所の体制を初めとして、呆れるほどに雑。
本作は、実話ベースの話である。実際に16年間も母親に監禁された人がいるのは驚きである。周囲が気づかなかったのは、個人化が進み、地域が崩壊したことに拠るものである。母親が毒親化したのも、薬漬けにした娘しか自分にはいない!とでも思ったからであろうか。母親のアイデンティティを維持するための、重要な核になっている。
ちょっと残念なのが、母親が監禁に至った動機が不明確であること。「ボーイフレンドができた」ことが、原因とされている。が、しかし、その理由から監禁って飛躍し過ぎな気がする。もしかしたら、旦那に逃げられ?女性的魅力に溢れる娘に嫉妬し、優位に立つために、犯行に至ったのかもしれない。
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