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マリオネット 私が殺された日のkuuのレビュー・感想・評価

3.5
『マリオネット私が殺された日』
原題나를 기억해/Marionette.
製作年2017年。上映時間102分。

イ・ユヨンが主演のハン・ソリン/ミンア役を務め(高校生の時役を『梨泰院クラス』のキム・ダミが演じてました。)、集団レイプ事件の被害者の苦難を描く衝撃胸糞系作。
性犯罪の被害者である主人公が、再び悪夢に見舞われる韓国ミステリー・クライム・スリラー。
イ・ハンウクが監督と脚本を担当し、『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』などのキム・ヒウォンらが共演。

性犯罪の残酷さとインターネットで広がる悪意が映し出される。
14年前、同級生たちが女子高校生をレイプして動画をインターネットに流すという事件が起こった。
人を人とも思わず、人形のように扱う残忍な行為から“マリオネット事件”と呼ばれ、多くの人の脳裏に焼き付く。その影響で、犯人逮捕後も被害者のミナが平穏な人生を送るのは難しく、彼女はソリンと名前を変えていた。

今作品は、卑劣なストーリーの内容や扱っているテーマからして、広く一般にアピールすることはできないタイプの映画だと思います。
しかし、じっくりと見てみると、実は善き映画でした。
そして、虐待の精神と現代のテクノロジーに関する不穏な問題を軸に展開しました。
現代の世界や社会と非常に親和性が高いものでしたし怖さも増したけど、俳優陣の演技は良くて、説得力のある、信じられる演技をしてた。
それが間違いなく、非常に現実的な方法で映画に命を吹き込むのに役立ってる。
そして、この映画には、簡単に連想・共感できる非常に詳細なキャラが登場し、これが映画をより楽しいものにしてくれました。
ただ、ヲチはないことはないやろけど、個人的には首を傾げたかな。
とは云え、イ・ハンウク監督の『マリオネット』を十分に楽しみましたし、ここまで面白い作品になったので、かなり驚きのある映画やったかな。
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