ダイナ

バーニング 劇場版のダイナのネタバレレビュー・内容・結末

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

単純にベンがヘミを始末し、ジョンスが復讐した話のように思いましたが、なんとなく違和感というか、そんなストレートな話なのか?という疑問がずっと渦巻いてます。
善悪なくビニールハウスを燃やす癖や、上げた時計が引き出しにしまわれていたり、急に現れた猫がヘミが付けた名前に反応していたりと怪しい点はありましたが、決定的な描写は無かったと思うので。
色々と感想を見ると明確な答えは提示されていなくて、解釈は人それぞれみたいですね。

ビニールハウスを燃やす話を聞いた翌日から毎朝近場を確認するジョンス。少年姿でビニールハウスに魅せられている描写や自身で火を付けようとしたりする所からも、何かが崩壊する様を目に焼き付けたい・崩壊させたい欲みたいなものが刺激されたのでしょうか。主人公のジョンスの視点もあまり信頼できないもんで。バイト?を無言で急に抜け出すのはちょっと不気味でした。

印象的なシーンは、ダムを見つめるベンを車越し監視するジョンスを遠回しに映している所です。迫力があってとても綺麗でした。

終盤でジョンスのタイピングに迷いがなくなるシーンの後ベン視点になる場面がありますが、そこからジョンスの小説(妄想)になったという感想をネットで見かけまして、そんな面白い解釈があるのかと驚きました。

妄想説を受けて、冒頭パントマイムの話で「ないということを忘れる」という話もあったんで、ヘミとの出会い自体妄想?なんてことを考えましたが、いつから・どれが妄想ということを考え出すと沼から抜け出せなさそうなのでここらで思考停止します。恐ろしい映画です。
ダイナ

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