あちぴろ

バーニング 劇場版のあちぴろのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.7
ザ・難解。

韓国の巨匠?(初めてこの方の映画を観たので巨匠と言われてもマチャアキレベルで何故?というイメージなので…) イ・チャンドン監督が、日本の作家、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を題材に大幅なアレンジを加えた本作。
小説ファンにも受け入れられたと書かれた記事を見た。

主人公ジョンス(ユ・アイン=「生きている」など)と幼馴染のヘミ(チョン・ジョンソ=「コール」など)と、ヘミがアフリカ旅行で知り合い一緒に帰国したベン(スティーブン・ユアン)の3人を主軸に描かれる。
スティーブン・ユアンはもうTWDで有名すぎるくらい愛されキャラだった(←)グレン役で、あぁ、韓国の人だったんだなぁと再認識。ここのところサマラたんと共演した映画なども全て英語だったので韓国語は新鮮だった。
これがデビュー作品なの?!と、その存在感が尋常ではないチョン・ジョンソ。「コール」のサイコな役どころで初めて観た女優だったので、本作がデビューというのは嘘だろ?とさえ思う。裸になるシーンがいくつも出てくるが、全く隠さない体当たりの演技。すんごい女優になっていくんだろうか。
ユ・アインは何故このルックスでイケメンというカテゴリに入るのか謎。だけど主演作品が多い。どことなく引き付けられるんだろうか。
このジョンスは彼でこそ発揮できた役どころだったかもしれない。


突如消息を断つヘミ。
ヘミのことを好きになったジョンス。
謎の行動「ビニールハウスを焼くのが趣味」という謎の男ベン。
そして、謎の行動を起こすジョンス…


ラストは観る人によって色んな解釈が出来ると思うが、どーもこの手の映画はモヤモヤとして気持ちの悪い感覚が残ってしまう。
ジョンスが理想として作り上げたのがベンなのか。そもそもヘミも存在していなかった(家族の井戸の話だったりで落ちたことはなかったというのはジョンスの妄想?)のか。


モヤっとするラスト。
正解のないラスト。
あちぴろ

あちぴろ