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バーニング 劇場版のryuのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
4.9
基本的に村上春樹は貧困層をテーマにした作品を描くことはあまりないが、
この韓国社会問題と村上春樹特有の世界観の融合が上手すぎて圧巻。
地方と首都、ルッキズム、資本主義、格差社会。原作は一部分だけをモチーフにしていてほぼ完全に別作品になっています。
目に見えるものが信じられなくなってくる作品。整形してもはや本人なのかすら分からないヒロイン、いるのか分からない猫、パントマイム教室、そして小説家というメタファまみれ。追いかけてくる民族音楽が狂気で面白かった。
村上春樹も自身も自分の映画化の中でお気に入りだそうです。
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