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ファイティン!のぉゅのレビュー・感想・評価

ファイティン!(2018年製作の映画)
4.2
2021年 鑑賞 21-250-13
キム・ヨンワン監督による、孤独な男が家族や友人との絆を知り、腕相撲競技で頂点を目指す姿を描くスポーツドラマ作品。

ロサンゼルス。この街のクラブで、韓国系アメリカ人のマーク(マ・ドンソクさん)が用心棒として働いていた。かつては腕相撲選手として活躍し、世界ランク10位にまで昇りつめたこともあったが、ある事情でマークはアメリカの腕相撲協会から出場停止処分を受け、腕相撲選手としてのキャリアを諦めていた。そんなある夜、マークを兄貴と慕う韓国人のジンギ(クォン・ユルさん)がクラブでひと騒動を起こし、マークはジンギに、クラブから出て行くように言い聞かせるが、ジンギは一文無しで韓国に帰るお金を持っておらず、そこで、ジンギはマークに助けを求め、マークは乗り気ではなかったものの、ジンギを見捨てることもできず、筋肉隆々な客の男性と賭け勝負をすることに。マークは難なく相手の男性に勝利を収めるが、ジンギは儲けた金をすべて持って逃げ去り、そのうえ、マークは客を怒らせたという理由でクラブを解雇されてしまう。「自分の国に帰れ」と差別的な発言をするオーナーにマークは腹を立て、ものすごい力でオーナーの手を握りしめて転倒させてしまう。その後、マークはスーパーの警備員として働き、静かな生活を送っていたある日、韓国にいるジンギから連絡がきて、韓国で腕相撲の大会があるといい、決勝に進めば世界大会への出場権が得られるそう。マークは「腕相撲ができる最後のチャンス」と考え、ジンギの誘いを受けることを決断。韓国出発の日、マークは一枚の金メダルを持って家を出て...

MCU(マ・ドンソク シネマティック ユニバース)作品鑑賞2作目。マブリー(愛称)自身も、父親の事業がうまくいかなくなったことからアメリカ合衆国在住の叔父を頼って18歳で家族とともに移住してアメリカが合衆国国籍を取得後、アメリカの大学で体育学を学び、フィットネストレーナーやボディビルダーとして活動したり、格闘家のトレーナーを務めていたこともあるそう。1994年にアメリカ合衆国でミュージカル俳優としてデビューし、2002年に韓国映画のオーディションに合格して韓国で本格的に俳優として活動するようになったという、マブリーの生い立ちを想起させる境遇の作品で(アメリカ → 韓国)、マブリー(マ・ドンソク + ラブリー)たる作品でもあるそうで、もの凄く楽しみ!

顔、体格と強そうな見た目のマーク。でも、子どもにはうじうじで、その困った表情も最高!
実の妹スジン(ハン・イェリさん)、スジンの息子のジュニョン(チェ・スンフンさん)、スジンの娘のジュニ(オク・イェリンさん)と、ひょんなことから一緒に住むことになる。ジュニョン、ジュニと一緒に食べたハンバーガーや、3人一緒に行ったビュッフェでのインタビューに私が笑顔をもらい、ジュニがタンブラーにかけた魔法、兄妹の夜のアームレスリングに涙を溜めた... また、子どもが載っていたのシーンは、まさにマブリーらしさを感じた!

“ファイティン!”
スタローンの「オーバー・ザ・トップ」、アームレスリングの試合で不正疑い?&暴力で、試合の出場禁止のレッテル、家族からの重圧、ジンギの不穏な電話... マークには守るべきものが増えた証拠か?

実母からのEメール... 実母の遺骨場でのマークの行動... 実は... でも、マークの言葉が... 泣いてしまう... 色々な感情が重なってしまう...

“家族じゃないと 一緒に住めないの?”
アームレスリングの試合の当日... ジンギとイチャつくマークだったが、パンチ(イ・ギュホさん)の放つ、狂気のオーラで雰囲気がガラッと変わり...
おじさんに届ける子どもたちの決意、ジンギに黒い影が忍び寄る。そして、スジンのとる行動とは...

“これが俺のラストチャンスなんだ”
“子どもたちとの約束もある”
マーク vs パンチの決勝戦。マークの持つ手首の傷、パンチの積み重なる反則で、マークはどんどん傷つけられていくが... 彼と妹、甥、姪、弟との●と●を合わせた思い出と、実母への想いが、マークをより強くし、私の瞳をより濡らす!マークの優勝インタビューが、まぁ染み染みで、最後の展開も、より強くなりそうな結末!えっ?何が強くなるって?マークの腕力?いやいや、マークと家族、兄弟との絆。

そして、2021年鑑賞250作目。これからも自分のペースで鑑賞を続けていきたいです。これからもご指導ご鞭撻、たまーーーに甘々な飴を頂ければ幸いです!よろしくお願いします。

余談:吹替が悪いとは言わないが、この作品は、字幕で観たかった!マブリーの声を聞きたかった。

1560
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