麻薬をめぐる韓国ノワール。
麻薬の製造や取引を仕切る黒幕であるイ先生を捕まえるために、麻薬取引に関わってた男を捜査に協力させて…という話です。
ポスターやタイトルの感じでパスしてましたが、なにやら評判も良いようだし、大好きなジュヒョクさんが出てるって事なので見てみましたが、わたしが毎週末 KBSワールドで「1泊2日」を見てた時のジュヒョクさんとは別人のように痩せてて、しかもヤクをキメまくったヤバすぎる中国人の役がぶっ飛び過ぎててビビりました。
まず白いパンツ姿で登場するジュヒョクさん、目を見開いて何をしでかすかわからん狂った演技が最高!
もう存在が圧倒的!
いや、チョジヌンもカッコイイし、リュジョンヨルもめちゃくちゃ良いんだけど、これジュヒョクさんがすご過ぎました。
この作品の後に見た「王の預言書」では、貴族なのに正義感溢れる民衆の味方という高潔な役をやってましたが、同じ人とは思えん…。
ジュヒョクさんが亡くなってからいくつも作品が公開されましたけど、これまでのジュヒョクさんのイメージを覆す悪役なども演じて役の幅も広がり、演技もどんどん凄みが増してて、もし生きてたらこれから個性派俳優としていろんな作品に出て活躍したんだと思います。
もう亡くなって3年近くが経とうとしてますけど、ほんとに惜しい人を亡くして残念だし今も悲しいです。
作品の感想ですが、もう出てる人物がみんな個性が光ってて素晴らしい!
組織のメンバーであるリュジョンヨルとマトリが組んで、誰もその存在を見た者がいないという麻薬組織の大ボスであるイ先生を追い求めるんですが、マトリの潜入捜査もスリリングだし、ジュヒョク演じる中国人との取引きでは組織の一員になりすまし、その後の取引きではさっきの中国人になりすますといった見せ方も面白いし、田舎の塩工場を装った麻薬プラントもすごい。
ヤク製造の天才が聾唖の若者というのも面白い!
とにかく見せ場がいくつも用意されてるから、退屈しないし作りのうまさを感じました。
マトリを指揮するチョジヌンと組織のメンバーのリュジョンヨルの、互いを疑いながらも信じ合う関係性も熱くさせます。
リュジョンヨルの自分は何者なのかという根源を追い求める切なさ、チョジヌンにその答えを求めてたかのような、なんとも言えない哀しみをまとったような表情とかたまらんかったです。
ジュヒョクの乱射も狂ってて最高でした!
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